裁判所、YTN民営化を承認した放送通信委員会の処分を取り消す判決
裁判所は、YTN民営化承認過程における手続き上の瑕疵を認め、放送通信委員会の処分を取り消しました。ソウル行政法院は28日、YTN従業員持株会が放送通信委員会を相手に提起した最大株主変更承認取り消し訴訟において、原告勝訴の判決を下しました。この判決は、言論の独立性と公共性について重要な示唆を与えます。
裁判所は判決文で、放送通信委員会の主要な意思決定は、常任委員5人のうち少なくとも3人以上が参加した状態で、3人以上の賛成がなければならないと明記しました。これは、放通委がYTN民営化承認過程において、このような議決定足数を満たしていなかった点を指摘したものと解釈されます。
今回の訴訟は、YTN従業員持株会が放通委の最大株主変更承認決定に不服として提起されました。YTN従業員持株会は、放通委の承認手続きに問題があり、民営化決定がYTN構成員の利益を侵害すると主張しました。
遡って2024年2月7日、放送通信委員会は、ユジンE&Tが韓国電力公社KDNと韓国馬事会からYTN株式30.95%を買収することを承認しました。当時、放通委は、ユジンE&TのYTN買収計画が放送の公正性と公益性を毀損しないと判断しました。しかし、裁判所は今回の判決で、放通委のYTN最大株主変更承認過程に手続き上の問題があったことを指摘し、承認処分を取り消しました。
YTNは今回の判決について公式な立場を表明していません。ただし、YTN内部では今回の判決を歓迎する雰囲気であると伝えられています。YTN労働組合は声明を通じて「裁判所の正義ある判決を歓迎し、YTNの公共性回復のため、さらに努力する」と明らかにしました。
ユジングループ側は、今回の判決に対し当惑を隠せずにいます。ユジングループ関係者は「裁判所の判決を尊重するが、YTN買収を通じてメディア事業を強化しようとしていた計画に支障が生じることになった」と述べました。今回の判決により、YTN民営化は事実上中断される可能性が高まりました。放通委が裁判所の判決に不服として控訴する可能性がありますが、1審判決の妥当性が高いと思われます。もし放通委が控訴を放棄するか、控訴審でも敗訴した場合、YTNは再び公共機関の支配を受けることになります。
一部では、今回の判決が今後の他の公共機関の民営化推進にも影響を及ぼす可能性があるという分析が出ています。特に、言論機関の民営化は公正性と公益性確保という側面から慎重にアプローチしなければならないという声が高まっています。
放送通信委員会は、裁判所の判決内容を検討した後、控訴するかどうかを決定する予定です。今回の判決は、YTN民営化に関連する法的プロセスの適切性を検討する契機となりました。今回の判決は、YTNの未来だけでなく、韓国の言論環境全般において重要な転換点となると思われます。
