金正恩氏、江東郡病院竣工式に出席…内部結束を固める
金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が江東(カンドン)郡病院の竣工式に出席し、地方の医療環境改善への意志を示した。これは、地方住民の基本的な医療サービスへのアクセスを高めようとする政策的な努力と見られる。朝鮮中央テレビは、金正恩委員長が2025年11月19日に江東郡病院の竣工式に出席し、演説したと報じた。
金委員長は地方発展計画を強調し、党の結束を強化しようとした。特に、金正恩委員長の今回の行動は、党中央委員会総会と来年開催される第9回党大会を控えているという点で、さらに注目されている。これらの主要な政治日程を前に、金委員長が民生に関連する行動を見せるのは、住民の不満を鎮め、党への忠誠心を高めるための戦略として分析できる。
韓国政府は2025年11月17日、金弘哲(キム・ホンチョル)政策室長の談話を通じて、北朝鮮に非武装地帯内の軍事境界線基準線設定のための軍事会談を提案した。北朝鮮はこれに応答していない。北朝鮮は、18日に朝鮮中央通信を通じて、最近発表された米韓ファクトシートに対し反発する立場を表明した。朝鮮中央通信は、当該ファクトシートの内容が北朝鮮の立場を歪曲していると主張し、強く非難した。
北朝鮮では、個人事業で成功した50代の夫婦が平壌の松新(ソンシン)・松花(ソンファ)地区、美林(ミリム)付近の空き地で公開処刑された事件が発生した。この事件は、北朝鮮内部の経済状況に関連する問題点を露呈する事例として指摘されている。処刑現場には、子供を含む200名以上の住民が強制的に参加するよう指示され、北朝鮮当局は8月初旬に当該夫婦を逮捕し、9月初旬に死刑を宣告したと伝えられている。彼らの罪状は具体的に公開されていないが、北朝鮮当局の経済政策に対する不満を表明したことが原因と推定される。
金正恩委員長は、国家保衛省創立80周年を迎え、関連機関を訪問し、内部の雰囲気を固めることに注力した。これは、党中央委員会総会と第9回党大会を前に、内部結束をさらに強化しようとする意図と解釈される。金委員長は、この場で国家保衛省の役割と重要性を強調し、党への忠誠を求めたと伝えられている。
今回の江東郡病院竣工式への参加と地方発展計画の強調は、金正恩委員長が民生改善を通じて住民の支持を確保し、内部結束を固めようとする努力の一環として解釈できる。しかし、南北軍事会談に対する沈黙と米韓ファクトシートに対する反発は、依然として朝鮮半島情勢の不安定性を示唆している。北朝鮮は内部的には党の結束を強化し、民生改善を通じて住民の支持を得ようと努力すると同時に、対外的には米韓両国との関係で強硬な立場を固守している。このような二重的な態度は、当面の間継続すると予想される。
